ダウン症の子のいる暮らし 健・育・学・遊 ~自立をめざす母親のブログ~

H13年にダウン症(21トリソミー)の子どもを出産、現在子育て真っ最中の母親です。 絶望的な気持ちでスタートした子育てですが、いろいろと問題はあるものの笑いあり、涙ありの楽しい毎日を過ごしています。 子育てをしてきた中で、悩みの解消、役に立った情報、成長の道筋、健康管理なども交えて書いていきます。

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ダウン症の子を出産したばかりのお母さんにメッセージ。不安な日々もいつか喜びに!

      2016/03/24

産まれてきたどんな命も、尊い。
どんな命も祝福されるべきです。

出産されたばかりのお母さんには、まずこう言いたいです。

ご出産、おめでとうございます。

それから、無事産まれてくることができた赤ちゃんには、こう言いたいです。
ようこそ、ダウン症の赤ちゃん!

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そして、
ダウン症の赤ちゃんを出産されたばかりのお母さん、今どんな気持ちでしょうか?

失望と落胆で目の前真っ暗?
戸惑いや悲しみの気持ちでいっぱい?
不安に押しつぶされそう?

でも、
必ず、変わります。変われるんです。

あの不安はなんだったんだろう?
あんなに落ち込んでいた自分はどこへ行ったんだろう?
そう思えるようになるのです。

なぜなら、私にも、約15年前にダウン症の赤ちゃんを出産した経験があるからです。

ダウン症の赤ちゃんを出産した多くの人がそうであるように、ショックを受け、嘆いたり悲しんだりの日々を過ごしました。
思い描いていた理想もすべて崩れ去ってしまいました。

告知を受けた後は、
なぜ私のところに産まれてきたのか?
染色体に異常があれば、自然淘汰される(流産)することも多いのに、なんで産まれてきてしまったのか?
産まれたことに意味があるのか?
と何度も自分に問い返してみたりしました。

そして、日々かかわっていく中で、いつしか受容し、本来の私らしさをとり戻していった。
そんな感じだったでしょうか。

たとえゆっくりでも成長しづづけます。

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泣くし、笑うし、怒ります。
よく食べ、よくしゃべり、歌って、踊ります。
読み書き計算もします。
好きなこともいっぱいあります。

出産したからこそ、多くのことを考え、悩み、学びました。

障害児と言われる子を持ったことで、
ざまざまな障害に向き合う本人、その周りの人たちのことにも目が向けられるようになりました。

みんな精一杯生きています。

大切な娘がいるからこそ、
産まれてきてはいけない命なんかない。
と思えるようになった私がいます。

また、年を重ねるごとに、精神的にも強くなりました。
できる限り好きなことをしながら、楽しく、毎日を大切に過ごしていきたいと思う気持ちも大きくなりました。
想定外の出来事も、楽しめるようにもなってきたと感じています。

世間一般では、
障害のある子を出産するということは、
残念なこと、可愛そうなこと、悲しいこと、絶望的なこと・・・
不幸な出来事としてとらえられてしまいます。

それゆえに、産んだ本人は、
不幸のどん底に落とされたような気持ちになり、
大なり小なり嘆き悲しむ日々を過ごすのです。

思いっきり泣くのもありです。
なんでもかんでも、相談していいのです。

ダウン症は約1000人に1人の割合で生まれてくるのだから、
先輩のお母さんもたくさんいらっしゃいます。
会いに行くのもいいです。

たとえ、落ち込んでいても、
毎日ちゃんと抱きしめてやって欲しいです。
話しかけてやって欲しいです。
反応のないおとなしい赤ちゃんかもしれません。

もしかしたら、合併症をもって生まれてきたがゆえに、
出産後引き離されてしまってつらい思いをしているかもしれません。

目にはみえないかもしれませんが、
赤ちゃんは、お母さんとのふれあいを求めています。

1ヶ月、2か月、3か月・・・
そうして毎日抱いているうちに、きっと赤ちゃんから、
不思議なパワーをもらっていることと思います。

いつの間にかとびっきり愛おしくて、
とびっきり大事な子どもになっているのです。

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ダウン症の子をもつお母さんもいろいろです。
20歳になったばかりの若い人から、超高齢出産の人まで年齢の幅は広い。
職業もいろいろ。
フルタイムでバリバリ働く人もいれば、専業主婦もいます。
金持ちも、貧乏も、スタイル抜群の美女もいれば、肝っ玉母ちゃんのような人もいます。

けれど、
ダウン症の子を持つお母さんは、明るくて、パワフルで、しっかりした方が多いと感じています。

産んだ当事者、ダウン症の赤ちゃんを迎えた家族にしかわからないことはたくさんあります。
いろいろとかかえる問題はあるにしても、わが子がかわいいというのは確かなことです。

ダウン症の子どもを育てるのは、不幸ではなく、
普通のこと。

もちろん、
否定的にとらえる人はたくさんいます。
心無いことを平気で言ったり、書いたりする人もいます。
でも、理解しようとしてくれる人もたくさんいるのです。

そんな経験も、
自分を成長させてくれたり、強くしてくれたりしました。
人を見る目も育ったのではないかと思います。

どうしても、
育てられないと思うのなら、相談してみてください。
可愛くないと思ったとしても、
決して悪いことではありません。

勝手なことを書きますが、
育てられないのなら、育てない選択も許されてもいいと思うのです。

悩みがあれば、辛ければ、困ったことがあれば、
やっぱり相談してください。

赤ちゃんを産んだ産院、地域の福祉事務所、保健所、子育て支援施設、
近くにある親の会もどこかで紹介していただけるはずです。
お願いすれば、
ダウン症の子を産んだ先輩のお母さんの紹介もしていただけると思います。

公益財団法人 日本ダウン症協会という大きな組織もあります。

ダウン症のことを知るためのminiブックも数冊発行されています。
downs-book
『この子とともに強く明るく
—ダウン症があるお子さんをもたれたご両親のために—』
(2006年4月15日 第1刷発行/ 2007年10月10日 第2刷発行/ 2014年12月10日 改訂版第1刷発行)
●A5-32p/400円
ダウン症のあるお子さんをもって戸惑われているご両親を精神的にバックアップするための冊子で、ぜひ早期に読んでいただきたい内容になっています。特筆すべきは、7人の成人のダウン症のある方からご両親と赤ちゃんへのメッセージがあること!
改訂版では、岩元綾さんやマンガ家のたちばなかおるさんにもご協力いただきました。(日本ダウン症協会のホームページ内の紹介文そのままです)

→ダウン症miniブックの購入はこちら

この子たちは、
自らが産まれたくて、産まれてきた。
そう感じています。

気がつけば、当たり前の日々を過ごしている自分がいます。
ダウン症をもつ子どもとの暮らしもまたよいものです。

今が幸せ、それでいい。

 - ダウン症の赤ちゃんを迎えたご家族へ