ダウン症児と学ぶ算数の勉強法「さんすうだいすき4」わける まとめる
2016/05/10
「さんすうだいすき」は、遠山啓(とおやまひらく)という数学者が、「水道方式」とよばれる算数の教え方を仲間と一緒に開発し、こどものための本にしたものです。
さんすうの力を伸ばすために活用した本なので紹介していきたいと思います。
今回は、「さんすうだいすき4」です。
さんすうだいすき4では、分析してわける、まとめることをやります。
4巻は、「見るだけでなく手を動かして試行錯誤しながら習得するべき課題だ!」
と思ったので、ホームセンターへ直行、用途不明だけど、カット不要の手ごろな板とL字ネジを買ってきてネジをとりつけました。カードも本の通りに作りました。
(もう少し、詳しく書くと、娘の能力では本を見るだけではしっかり自分のものにできないだろうと思ったことと、縦横ふたつの要素をあわせてみれる力は絶対必要だと思ったことから、作ることにしたのです。)
青いじどうしゃ、赤いじどうしゃ、青いふね、赤い車を確認したら、板にかけます。
赤枠でかこんだ上段のしかくの共通点をみつけます。「自動車です」
赤枠でかこんだ左側のたてラインの共通点を見つけます。「赤です」
同様に下段と右側のたてラインを考えると、「自動車」「ふね」「赤」「青」のカードをかけることができます。
全部ひっくり返して、何がかかっていたかわかりますか?
でも・・・
こうすると、何がかかっていたかわかるでしょう?ということです。
横列、たて列の共通点をみつけます。(しるしのカードをかけてみようという課題です)
しるしのカードだけ残して、カードをかけていく課題です。
間違いがないか確認です。あれ???よく見てくださいね。
型抜きのまると青い四角でなに? 黄色い星は、何と何に分けられる?
青い丸。それから、白抜きの星と黄色の四角。
大人になったら、当たり前すぎることだけど、最初はきっと当たり前じゃなかったんだろうな・・・とこれを見ながら思いました。
同じ課題に戻ります。少しずつ難易度があげてあります。
やり方、楽しみ方はいろいろ。主語、述語を意識して言葉の練習にも利用しました。
かわりばんこにかけていきながら、自分がかけたカードを説明する。
かわりばんこにとりながら、相手の取ったカードを説明する。
例えば、
「リンゴがお皿の上に2こあります。」
「金魚が金魚鉢のなかに3匹います。」
「鳥が、鳥かごのなかに4羽います。」
というように。
5歳になったころですね。
生活の中で、たてよこにあわせて見ていくことって意外に多いです。のちのち、”あの課題のおかげ”って思う場面が多かったなと感じます。
↓さんすうだいすきの他の巻はこちら↓
「さんすうだいすき1」どちらがおおきい?
「さんすうだいすき2」なかまあつめ
「さんすうだいすき3」かずってなんだ?0~5まで
「さんすうだいすき5」えあわせ でんこうニュース