ダウン症の子のいる暮らし 健・育・学・遊 ~自立をめざす母親のブログ~

H13年にダウン症(21トリソミー)の子どもを出産、現在子育て真っ最中の母親です。 絶望的な気持ちでスタートした子育てですが、いろいろと問題はあるものの笑いあり、涙ありの楽しい毎日を過ごしています。 子育てをしてきた中で、悩みの解消、役に立った情報、成長の道筋、健康管理なども交えて書いていきます。

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ダウン症児の言葉を育てる① 『発達目標とことばの発達』

      2016/04/21

ダウン症の子どもたちの、言葉によるコミュニケーションを育てていくことは、困難な領域だと言われます。

だから、言葉を育てたり、指導しようと考えた時に、言葉の発達の様子がどのようなものかを知っておくことは、大切です。
そして、全般的な発達を伸ばしつつ、言葉を育てていくということが大事なポイントとなります。

 

ダウン症児の言葉の発達や指導については、以前に紹介したダウン症の子育てや療育におすすめの本にも多くのことが書かれていますが、ことばに焦点をあてて書かれているこの本は、言葉を発達を知ったうえで、指導プログラムを遊びや生活の中に取り入れていける、とてもよい本だと思います。

『生活と遊びのなかで ダウン症児のことばを育てる』 福村出版
編著:池田由紀恵/菅野敦/橋本 創一


この本を参考にしながら、
言葉の発達と指導について知っておくべきおおまかなポイント書いていきます。

 

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0~学齢期までのダウン症児の発達目標とことばの発達

「生活と遊びのなかで ダウン症児のことばを育てる」福村出版より抜粋

前言語期:0~1歳(おおよそ歩行の獲得まで)

発達目標
・母親との愛着行動を確立する
・諸感覚の機能の基礎を育てる
・いろいろな刺激を受け入れ、外界を探索する
・歩行を獲得する

言葉の発達の様子
・音や人の声に気づくようになる
・いろいろな声を出すようになる
・表情や動作によるコミュニケーションの始まり

幼児前期:2~3歳(おおよそ3歳頃まで)

発達目標
・手の操作を確立する
・移動を伴う探索行動を育てる
・対人関係を広げ、育てる

言葉の発達の様子
・言葉(一語文)を獲得する
・コミュニケーションの相手を広げていく
・動作や声を真似るようになる
・言葉の理解が深まる

幼児後期:4~5歳(おおよそ就学の頃まで)

発達目標
・家庭から地域へと行動範囲を拡大し、集団へも参加する
・少しずつ自己をコントロールし(我慢ができるようになり)社会性を育てる
・発達に応じた生活習慣を形成する

言葉の発達の様子
・言葉によるコミュニケーションを形成する
・ものの名前を理解し、いろいろな人や場でつかうようになる
・二語文を用いた表現をするようになる

学齢期:6歳~(小学校低・中学年頃)

発達目標
・自己をコントロールし、集団内で行動する
・基本的な生活習慣を獲得する
・言葉による確実なコミュニケーションを獲得する

言葉の発達の様子
・ものの性質や、ものとものの関係を理解し、表現するようになる
・二語文やより複雑な表現をするようになる
・書き言葉に興味をもち、ひらがなを何文字か読むようになる

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まとめ

発達目標と言葉の発達の様子を比べてみると、決して言葉だけが独立して発達していくのではなく、その時期の全般的な発達(発達目標)と密接に関わりあいながら伸びていくものだということを感じます。

言葉の発達のためには、言葉だけでなく、全体の成長を見通しながら育てていくことが大切だということです。
それをふまえて、言葉の発達を考えていきたいと思います。

次の記事→ 言葉の役割とは?言葉の発達に必要なものとは?

 - ダウン症児の言葉について